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2HSCN + 3Ni(OH)2 → (NH4)2S + NiS + 2NiCO3

チオシアン酸水酸化ニッケル(II)が反応すると,硫化アンモニウム硫化ニッケル(II)炭酸ニッケル(II)が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸塩基反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

酸と塩基の反応
ブレンステッド酸 + 塩基ブレンステッド塩基
共役塩基 + (H2O)(共役酸)
弱酸と弱塩基の反応
弱酸ブレンステッド酸 + 弱塩基ブレンステッド塩基
弱酸と弱塩基の塩共役塩基 + (H2O)(共役酸)

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
HSCNチオシアン酸2
ブレンステッド酸
弱酸
Ni(OH)2水酸化ニッケル(II)3
ブレンステッド塩基
塩基
弱塩基

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
(NH4)2S硫化アンモニウム1
共役塩基
弱酸と弱塩基の塩
NiS硫化ニッケル(II)1
共役塩基
弱酸と弱塩基の塩
NiCO3炭酸ニッケル(II)2
共役塩基
弱酸と弱塩基の塩

熱力学的変化

水溶液における変化 (1)

チオシアン酸水酸化ニッケル(II)の反応
ΔrG−220.9 kJ/mol
K5.01 × 1038
pK−38.70
2HSCN水溶液 (解離状態) + 3Ni(OH)2結晶性固体
(NH4)2S水溶液 (解離状態) + NiS結晶性固体 + 2NiCO3結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−220.9
1 mol あたり
−110.5
−73.63
−220.9
1 mol あたり
−220.9
1 mol あたり
−110.5

水溶液における変化 (2)

チオシアン酸水酸化ニッケル(II)の反応
ΔrG−230.6 kJ/mol
K2.51 × 1040
pK−40.40
2HSCN水溶液 (非解離状態) + 3Ni(OH)2結晶性固体
(NH4)2S水溶液 (解離状態) + NiS結晶性固体 + 2NiCO3結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−230.6
1 mol あたり
−115.3
−76.87
−230.6
1 mol あたり
−230.6
1 mol あたり
−115.3

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
HSCN (ai)76.44[1]92.71[1]144.3[1]-40.2[1]
HSCN (ao)97.56[1]
Ni(OH)2 (cr)-529.7[1]-447.2[1]88[1]
Ni(OH)2 (ai)-513.8[1]-360.2[1]-150.2[1]
* (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
(NH4)2S (ai)-231.8[1]-72.6[1]212.1[1]
NiS (cr)-82.0[1]-79.5[1]52.97[1]47.11[1]
NiS (cr)
沈殿物
-77.4[1]
NiCO3 (cr)-612.5[1]
* (ai):水溶液 (解離状態), (cr):結晶性固体

参考文献

参考文献一覧

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