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3BeCl2 + 2KMnO4 → 3BeO + 3Cl2↑ + 2MnO2 + K2O

塩化ベリリウム過マンガン酸カリウムが反応すると,酸化ベリリウム塩素酸化マンガン(IV)酸化カリウムが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

難酸化性化学種と酸化性化学種の反応
難酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
BeCl2塩化ベリリウム3
還元剤
難酸化性
KMnO4過マンガン酸カリウム2
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
BeO酸化ベリリウム3
Cl2塩素3
酸化生成物
MnO2酸化マンガン(IV)2
還元生成物
K2O酸化カリウム1

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

塩化ベリリウム過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−181.3 kJ/mol
K5.79 × 1031
pK−31.76
3BeCl2結晶性固体α + 2KMnO4結晶性固体
3BeO結晶性固体 + 3Cl2気体 + 2MnO2結晶性固体 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−84.8−181.3320.4−59.4
1 mol あたり
−28.3−60.43106.8−19.8
−42.4−90.65160.2−29.7
1 mol あたり
−28.3−60.43106.8−19.8
1 mol あたり
−28.3−60.43106.8−19.8
1 mol あたり
−42.4−90.65160.2−29.7
1 mol あたり
−84.8−181.3320.4−59.4

標準状態における変化 (2)

塩化ベリリウム過マンガン酸カリウムの反応
3BeCl2結晶性固体α + 2KMnO4結晶性固体
3BeO結晶性固体 + 3Cl2気体 + 2MnO2非晶質固体沈殿物 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−49.7
1 mol あたり
−16.6
−24.9
1 mol あたり
−16.6
1 mol あたり
−16.6
1 mol あたり
−24.9
1 mol あたり
−49.7

標準状態における変化 (3)

塩化ベリリウム過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−171.4 kJ/mol
K1.07 × 1030
pK−30.03
3BeCl2結晶性固体β + 2KMnO4結晶性固体
3BeO結晶性固体 + 3Cl2気体 + 2MnO2結晶性固体 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−68.6−171.4341.0−52.2
1 mol あたり
−22.9−57.13113.7−17.4
−34.3−85.70170.5−26.1
1 mol あたり
−22.9−57.13113.7−17.4
1 mol あたり
−22.9−57.13113.7−17.4
1 mol あたり
−34.3−85.70170.5−26.1
1 mol あたり
−68.6−171.4341.0−52.2

標準状態における変化 (4)

塩化ベリリウム過マンガン酸カリウムの反応
3BeCl2結晶性固体β + 2KMnO4結晶性固体
3BeO結晶性固体 + 3Cl2気体 + 2MnO2非晶質固体沈殿物 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−33.5
1 mol あたり
−11.2
−16.8
1 mol あたり
−11.2
1 mol あたり
−11.2
1 mol あたり
−16.8
1 mol あたり
−33.5

水溶液における変化 (1)

塩化ベリリウム過マンガン酸カリウムの反応
3BeCl2水溶液 + 2KMnO4水溶液 (解離状態)
3BeO結晶性固体 + 3Cl2気体 + 2MnO2結晶性固体 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
504.9
1 mol あたり
168.3
252.4
1 mol あたり
168.3
1 mol あたり
168.3
1 mol あたり
252.4
1 mol あたり
504.9

水溶液における変化 (2)

塩化ベリリウム過マンガン酸カリウムの反応
3BeCl2水溶液 + 2KMnO4水溶液 (解離状態)
3BeO結晶性固体 + 3Cl2水溶液 (非解離状態) + 2MnO2結晶性固体 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
434.7
1 mol あたり
144.9
217.3
1 mol あたり
144.9
1 mol あたり
144.9
1 mol あたり
217.3
1 mol あたり
434.7

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
BeCl2 (cr)
α
-490.4[1]-445.6[1]82.68[1]64.85[1]
BeCl2 (cr)
β
-495.8[1]-448.9[1]75.81[1]62.43[1]
BeCl2 (g)-358.6[1]
BeCl2 (aq)-715.9[1]
BeCl2 (cr)
4水和物
-1808.3[1]
KMnO4 (cr)-837.2[1]-737.6[1]171.71[1]117.57[1]
KMnO4 (ai)-793.8[1]-730.5[1]293.7[1]-60.2[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (aq):水溶液, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
BeO (cr)-609.6[1]-580.3[1]14.14[1]25.52[1]
BeO (g)117[1]
Cl2 (g)0[1]0[1]223.066[1]33.907[1]
Cl2 (ao)-23.4[1]6.94[1]121[1]
MnO2 (cr)-520.03[1]-465.14[1]53.05[1]54.14[1]
MnO2 (am)
沈殿物
-502.5[1]
K2O (cr)-361.5[1]-322.1[2]94.1[2]83.7[2]
K2O (g)-63[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (am):非晶質固体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
  2. 2
    James G. Speight (2017)
    Lange's Handbook of Chemistry, 17th edition
    McGraw Hill Education