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3FeCl2 + 10KMnO4 🔥→ Fe3O4 + 6KClO4 + 10MnO + 2K2O

塩化鉄(II)過マンガン酸カリウムが反応すると,酸化鉄(II,III)過塩素酸カリウム酸化マンガン(II)酸化カリウムが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

被酸化性化学種と酸化性化学種の反応
被酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
FeCl2塩化鉄(II)3
還元剤
被酸化性
KMnO4過マンガン酸カリウム10
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Fe3O4酸化鉄(II,III)1
酸化生成物
KClO4過塩素酸カリウム6
酸化生成物
MnO酸化マンガン(II)10
還元生成物
K2O酸化カリウム2

熱力学的変化

標準状態における変化

塩化鉄(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG1175.8 kJ/mol
K0.10 × 10−205
pK205.99
3FeCl2結晶性固体 + 10KMnO4結晶性固体
🔥
Fe3O4結晶性固体 + 6KClO4結晶性固体 + 10MnO結晶性固体 + 2K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
1107.31175.8−233.333.9
1 mol あたり
369.10391.93−77.7711.3
110.73117.58−23.333.39
1 mol あたり
1107.31175.8−233.333.9
184.55195.97−38.885.65
1 mol あたり
110.73117.58−23.333.39
1 mol あたり
553.65587.90−116.716.9

水溶液における変化 (1)

塩化鉄(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG1103.0 kJ/mol
K0.58 × 10−193
pK193.24
3FeCl2水溶液 (非解離状態) + 10KMnO4水溶液 (解離状態)
🔥
Fe3O4結晶性固体 + 6KClO4水溶液 (解離状態) + 10MnO結晶性固体 + 2K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
1103.0
1 mol あたり
367.67
110.30
1 mol あたり
1103.0
183.83
1 mol あたり
110.30
1 mol あたり
551.50

水溶液における変化 (2)

塩化鉄(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG1289.7 kJ/mol
K0.11 × 10−225
pK225.95
3FeCl2水溶液 (解離状態) + 10KMnO4水溶液 (解離状態)
🔥
Fe3O4結晶性固体 + 6KClO4水溶液 (解離状態) + 10MnO結晶性固体 + 2K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
1224.31289.7−224.2
1 mol あたり
408.10429.90−74.73
122.43128.97−22.42
1 mol あたり
1224.31289.7−224.2
204.05214.95−37.37
1 mol あたり
122.43128.97−22.42
1 mol あたり
612.15644.85−112.1

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
FeCl2 (cr)-341.79[1]-302.30[1]117.95[1]76.65[1]
FeCl2 (g)-148.5[1]
FeCl2 (ai)-423.4[1]-341.34[1]-24.7[1]
FeCl2 (ao)-279.1[1]
FeCl2 (cr)
2水和物
-953.1[1]
FeCl2 (cr)
4水和物
-1549.3[1]
KMnO4 (cr)-837.2[1]-737.6[1]171.71[1]117.57[1]
KMnO4 (ai)-793.8[1]-730.5[1]293.7[1]-60.2[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Fe3O4 (cr)-1118.4[1]-1015.4[1]146.4[1]143.43[1]
KClO4 (cr)-432.75[1]-303.09[1]151.0[1]112.38[1]
KClO4 (ai)-381.71[1]-291.79[1]284.5[1]
MnO (cr)-385.22[1]-362.90[1]59.71[1]45.44[1]
MnO (g)124.22[1]
K2O (cr)-361.5[1]-322.1[2]94.1[2]83.7[2]
K2O (g)-63[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
  2. 2
    James G. Speight (2017)
    Lange's Handbook of Chemistry, 17th edition
    McGraw Hill Education