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3NiS + 2KMnO4 → 3NiO + 3S + 2MnO2 + K2O

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムが反応すると,酸化ニッケル(II)硫黄酸化マンガン(IV)酸化カリウムが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

還元性化学種と酸化性化学種の反応
還元性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NiS硫化ニッケル(II)3
還元剤
還元性
KMnO4過マンガン酸カリウム2
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NiO酸化ニッケル(II)3
S硫黄3
酸化生成物
MnO2酸化マンガン(IV)2
還元生成物
K2O酸化カリウム1

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−173.8 kJ/mol
K2.81 × 1030
pK−30.45
3NiS結晶性固体 + 2KMnO4結晶性固体
3NiO結晶性固体 + 3S結晶性固体斜方硫黄 + 2MnO2結晶性固体 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−200.3−173.8−92.816.4
1 mol あたり
−66.77−57.93−30.95.47
−100.2−86.90−46.48.20
1 mol あたり
−66.77−57.93−30.95.47
1 mol あたり
−66.77−57.93−30.95.47
1 mol あたり
−100.2−86.90−46.48.20
1 mol あたり
−200.3−173.8−92.816.4

標準状態における変化 (2)

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
3NiS結晶性固体 + 2KMnO4結晶性固体
3NiO結晶性固体 + 3S結晶性固体斜方硫黄 + 2MnO2非晶質固体沈殿物 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−165.2
1 mol あたり
−55.07
−82.60
1 mol あたり
−55.07
1 mol あたり
−55.07
1 mol あたり
−82.60
1 mol あたり
−165.2

標準状態における変化 (3)

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
3NiS結晶性固体 + 2KMnO4結晶性固体
3NiO結晶性固体 + 3S結晶性固体単斜硫黄 + 2MnO2結晶性固体 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−199.3
1 mol あたり
−66.43
−99.65
1 mol あたり
−66.43
1 mol あたり
−66.43
1 mol あたり
−99.65
1 mol あたり
−199.3

標準状態における変化 (4)

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
3NiS結晶性固体 + 2KMnO4結晶性固体
3NiO結晶性固体 + 3S結晶性固体単斜硫黄 + 2MnO2非晶質固体沈殿物 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−164.2
1 mol あたり
−54.73
−82.10
1 mol あたり
−54.73
1 mol あたり
−54.73
1 mol あたり
−82.10
1 mol あたり
−164.2

標準状態における変化 (5)

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
3NiS結晶性固体沈殿物 + 2KMnO4結晶性固体
3NiO結晶性固体 + 3S結晶性固体斜方硫黄 + 2MnO2結晶性固体 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−214.1
1 mol あたり
−71.37
−107.0
1 mol あたり
−71.37
1 mol あたり
−71.37
1 mol あたり
−107.0
1 mol あたり
−214.1

標準状態における変化 (6)

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
3NiS結晶性固体沈殿物 + 2KMnO4結晶性固体
3NiO結晶性固体 + 3S結晶性固体斜方硫黄 + 2MnO2非晶質固体沈殿物 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−179.0
1 mol あたり
−59.67
−89.50
1 mol あたり
−59.67
1 mol あたり
−59.67
1 mol あたり
−89.50
1 mol あたり
−179.0

標準状態における変化 (7)

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
3NiS結晶性固体沈殿物 + 2KMnO4結晶性固体
3NiO結晶性固体 + 3S結晶性固体単斜硫黄 + 2MnO2結晶性固体 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−213.1
1 mol あたり
−71.03
−106.5
1 mol あたり
−71.03
1 mol あたり
−71.03
1 mol あたり
−106.5
1 mol あたり
−213.1

標準状態における変化 (8)

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
3NiS結晶性固体沈殿物 + 2KMnO4結晶性固体
3NiO結晶性固体 + 3S結晶性固体単斜硫黄 + 2MnO2非晶質固体沈殿物 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−178.0
1 mol あたり
−59.33
−89.00
1 mol あたり
−59.33
1 mol あたり
−59.33
1 mol あたり
−89.00
1 mol あたり
−178.0

水溶液における変化

硫化ニッケル(II)過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−188.0 kJ/mol
K8.63 × 1032
pK−32.94
3NiS結晶性固体 + 2KMnO4水溶液 (解離状態)
3NiO結晶性固体 + 3S結晶性固体斜方硫黄 + 2MnO2結晶性固体 + K2O結晶性固体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−287.1−188.0−336.7371.9
1 mol あたり
−95.70−62.67−112.2124.0
−143.6−94.00−168.3185.9
1 mol あたり
−95.70−62.67−112.2124.0
1 mol あたり
−95.70−62.67−112.2124.0
1 mol あたり
−143.6−94.00−168.3185.9
1 mol あたり
−287.1−188.0−336.7371.9

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NiS (cr)-82.0[1]-79.5[1]52.97[1]47.11[1]
NiS (cr)
沈殿物
-77.4[1]
KMnO4 (cr)-837.2[1]-737.6[1]171.71[1]117.57[1]
KMnO4 (ai)-793.8[1]-730.5[1]293.7[1]-60.2[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NiO (cr)-239.7[1]-211.7[1]37.99[1]44.31[1]
NiO (g)314[1]
S (cr)
斜方硫黄
0[1]0[1]31.80[1]22.64[1]
S (cr)
単斜硫黄
0.33[1]
S (g)278.805[1]238.250[1]167.821[1]23.673[1]
MnO2 (cr)-520.03[1]-465.14[1]53.05[1]54.14[1]
MnO2 (am)
沈殿物
-502.5[1]
K2O (cr)-361.5[1]-322.1[2]94.1[2]83.7[2]
K2O (g)-63[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (am):非晶質固体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
  2. 2
    James G. Speight (2017)
    Lange's Handbook of Chemistry, 17th edition
    McGraw Hill Education