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3AgF + Na3[Fe(CN)6] 💧→ 3AgCN↓ + FeF3↓ + 3NaCN

フッ化銀(I)ヘキサシアニド鉄(III)酸ナトリウムが反応すると,シアン化銀(I)フッ化鉄(III)シアン化ナトリウムが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸塩基反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

沈殿反応
水と混和/水に易溶/水に可溶ルイス酸 + 水と混和/水に易溶/水に可溶ルイス塩基
💧
水に不溶/水に難溶/水に微溶ルイス共役体 + 生成物(非酸化還元生成物)

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
AgFフッ化銀(I)3
ルイス酸
水に易溶
Na3[Fe(CN)6]ヘキサシアニド鉄(III)酸ナトリウム1
ルイス塩基
水に可溶

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
AgCNシアン化銀(I)3
ルイス共役体
水に不溶
FeF3フッ化鉄(III)1
ルイス共役体
水に難溶
NaCNシアン化ナトリウム3
非酸化還元生成物

熱力学的変化

水溶液における変化 (1)

フッ化銀(I)ヘキサシアニド鉄(III)酸ナトリウムの反応
3AgF水溶液 (解離状態) + Na3[Fe(CN)6]水溶液 (解離状態)
💧
3AgCN結晶性固体 + FeF3水溶液 + 3NaCN水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−156.4
1 mol あたり
−52.13
−156.4
1 mol あたり
−52.13
1 mol あたり
−156.4
−52.13

水溶液における変化 (2)

フッ化銀(I)ヘキサシアニド鉄(III)酸ナトリウムの反応
ΔrG−114.0 kJ/mol
K9.37 × 1019
pK−19.97
3AgF水溶液 (解離状態) + Na3[Fe(CN)6]水溶液 (解離状態)
💧
3AgCN結晶性固体 + FeF3水溶液 (解離状態) + 3NaCN水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−186.5−114.0−268.8
1 mol あたり
−62.17−38.00−89.60
−186.5−114.0−268.8
1 mol あたり
−62.17−38.00−89.60
1 mol あたり
−186.5−114.0−268.8
−62.17−38.00−89.60

水溶液における変化 (3)

フッ化銀(I)ヘキサシアニド鉄(III)酸ナトリウムの反応
3AgF水溶液 (非解離状態) + Na3[Fe(CN)6]水溶液 (解離状態)
💧
3AgCN結晶性固体 + FeF3水溶液 + 3NaCN水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−120.9
1 mol あたり
−40.30
−120.9
1 mol あたり
−40.30
1 mol あたり
−120.9
−40.30

水溶液における変化 (4)

フッ化銀(I)ヘキサシアニド鉄(III)酸ナトリウムの反応
ΔrG−108.0 kJ/mol
K8.33 × 1018
pK−18.92
3AgF水溶液 (非解離状態) + Na3[Fe(CN)6]水溶液 (解離状態)
💧
3AgCN結晶性固体 + FeF3水溶液 (解離状態) + 3NaCN水溶液 (解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−151.0−108.0−169.5
1 mol あたり
−50.33−36.00−56.50
−151.0−108.0−169.5
1 mol あたり
−50.33−36.00−56.50
1 mol あたり
−151.0−108.0−169.5
−50.33−36.00−56.50

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
AgF (cr)-204.6[1]
AgF (ai)-227.07[1]-201.69[1]59.0[1]-84.9[1]
AgF (ao)-238.9[1]-203.7[1]25.9[1]
AgF (cr)
2水和物
-800.8[1]-671.0[1]174.9[1]130[1]
AgF (cr)
4水和物
-1388.3[1]-1147.0[1]268[1]209[1]
Na3[Fe(CN)6] (ai)-158.6[1]-56.4[1]447.3[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
AgCN (cr)96.2[1]111.3[1]84.5[1]
FeF3 (ai)-1046.4[1]-840.9[1]-357.3[1]
FeF3 (aq)-1016.3[1]
NaCN (cr)
立方晶
-87.49[1]-76.43[1]115.60[1]70.37[1]
NaCN (cr)
直方晶
-90.75[1]
NaCN (g)109[1]79.94[1]249.43[1]51.17[1]
NaCN (ai)-89.5[1]-89.5[1]153.1[1]
NaCN (cr)
1/2水和物
-235.77[1]
NaCN (cr)
2水和物
-679.77[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (aq):水溶液, (g):気体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)