ホーム
化学反応
4Al + 3O2 → 2Al2O3

4Al + 3O₂ → 2Al₂O₃

更新日：2022/6/13

アルミニウムと酸素の反応: 4Alアルミニウム + 3O₂酸素
⟶
2Al₂O₃酸化アルミニウム

アルミニウムと酸素が反応すると，酸化アルミニウムが生成します。この反応は酸化還元反応で，

に分類されます。

目次

化学反応情報

化学反応式

アルミニウムと酸素の反応: 4Alアルミニウム + 3O₂酸素
⟶
2Al₂O₃酸化アルミニウム

一般反応式

還元性化学種と酸化性化学種の反応: 還元性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
⟶
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

金属と非金属の反応: 金属還元剤 + 非金属酸化剤
⟶
二元化合物酸化還元生成物

各原子の酸化数

アルミニウムと酸素の反応

反応物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
Al	アルミニウム	4	還元剤	還元性金属
O₂	酸素	3	酸化剤	酸化性非金属

生成物

化学式	名称	係数	分類	一般反応式における分類
Al₂O₃	酸化アルミニウム	2	酸化還元生成物	– 二元化合物

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

アルミニウムと酸素の反応 ◆ Δ_rG −3164.6 kJ/mol K 2.59 × 10⁵⁵⁴ pK −554.41: 4Al結晶性固体 + 3O₂気体
⟶
2Al₂O₃結晶性固体α, コランダム

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−3351.4	−3164.6	−626.89	−27.39
アルミニウム 1 mol あたり	−837.85	−791.15	−156.72	−6.848
酸素 1 mol あたり	−1117.1	−1054.9	−208.96	−9.130
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1675.7	−1582.3	−313.44	−13.70

標準状態における変化 (2)

アルミニウムと酸素の反応: 4Al結晶性固体 + 3O₂気体
⟶
2Al₂O₃結晶性固体δ

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−3333.0	–	–	–
アルミニウム 1 mol あたり	−833.25	–	–	–
酸素 1 mol あたり	−1111.0	–	–	–
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1666.5	–	–	–

標準状態における変化 (3)

アルミニウムと酸素の反応: 4Al結晶性固体 + 3O₂気体
⟶
2Al₂O₃結晶性固体ρ

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−3314	–	–	–
アルミニウム 1 mol あたり	−828.5	–	–	–
酸素 1 mol あたり	−1105	–	–	–
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1657	–	–	–

標準状態における変化 (4)

アルミニウムと酸素の反応: 4Al結晶性固体 + 3O₂気体
⟶
2Al₂O₃結晶性固体κ

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−3324.6	–	–	–
アルミニウム 1 mol あたり	−831.15	–	–	–
酸素 1 mol あたり	−1108.2	–	–	–
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1662.3	–	–	–

標準状態における変化 (5)

アルミニウムと酸素の反応: 4Al結晶性固体 + 3O₂気体
⟶
2Al₂O₃結晶性固体γ

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−3313.8	–	–	–
アルミニウム 1 mol あたり	−828.45	–	–	–
酸素 1 mol あたり	−1104.6	–	–	–
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1656.9	–	–	–

標準状態における変化 (6)

アルミニウムと酸素の反応: 4Al結晶性固体 + 3O₂気体
⟶
2Al₂O₃非晶質固体

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−3264	–	–	–
アルミニウム 1 mol あたり	−816.0	–	–	–
酸素 1 mol あたり	−1088	–	–	–
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1632	–	–	–

水溶液における変化

アルミニウムと酸素の反応 ◆ Δ_rG −3213.8 kJ/mol K 1.08 × 10⁵⁶³ pK −563.03: 4Al結晶性固体 + 3O₂水溶液 (非解離状態)
⟶
2Al₂O₃結晶性固体α, コランダム

	標準反応エンタルピー Δ_rH° kJ · mol⁻¹	標準反応ギブスエネルギー Δ_rG° kJ · mol⁻¹	標準反応エントロピー Δ_rS° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準反応定圧熱容量 Δ_rC_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
反応式 1 mol あたり	−3316.3	−3213.8	−344.2	–
アルミニウム 1 mol あたり	−829.08	−803.45	−86.05	–
酸素 1 mol あたり	−1105.4	−1071.3	−114.7	–
酸化アルミニウム 1 mol あたり	−1658.2	−1606.9	−172.1	–

反応物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
Al (cr)	0^[1]	0^[1]	28.33^[1]	24.35^[1]
Al (g)	326.4^[1]	285.7^[1]	164.54^[1]	21.38^[1]
O₂ (g)	0^[1]	0^[1]	205.138^[1]	29.355^[1]
O₂ (ao)	-11.7^[1]	16.4^[1]	110.9^[1]	–

* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式	標準生成エンタルピー Δ_fH° kJ · mol⁻¹	標準生成ギブスエネルギー Δ_fG° kJ · mol⁻¹	標準モルエントロピー S° J · K⁻¹ · mol⁻¹	標準モル定圧熱容量 C_p° J · K⁻¹ · mol⁻¹
Al₂O₃ (cr) α, コランダム	-1675.7^[1]	-1582.3^[1]	50.92^[1]	79.04^[1]
Al₂O₃ (cr) δ	-1666.5^[1]	–	–	–
Al₂O₃ (cr) ρ	-1657^[1]	–	–	–
Al₂O₃ (cr) κ	-1662.3^[1]	–	–	–
Al₂O₃ (cr) γ	-1656.9^[1]	–	–	–
Al₂O₃ (am)	-1632^[1]	–	–	–
Al₂O₃ (cr) 1水和物	-1998.91^[1]	-1841.78^[1]	70.67^[1]	106.19^[1]
Al₂O₃ (cr) 3水和物	-2576.5^[1]	–	–	–

* (cr):結晶性固体, (am):非晶質固体

参考文献

参考文献一覧

1
Janiel J. Reed (1989)
The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
https://doi.org/10.18434/M32124
National Institute of Standards and Technology (NIST)
引用リスト