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4H2S + MnSO4 → 4S + MnS + 4H2O

硫化水素硫酸マンガン(II)が反応すると,硫黄硫化マンガン(II)が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

還元性化学種と被還元性化学種の反応
還元性化学種還元剤 + 被還元性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
H2S硫化水素4
還元剤
還元性
MnSO4硫酸マンガン(II)1
酸化剤
被還元性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
S硫黄4
酸化還元生成物
MnS硫化マンガン(II)1
H2O4

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

硫化水素硫酸マンガン(II)の反応
ΔrG−75.3 kJ/mol
K1.56 × 1013
pK−13.19
4H2S気体 + MnSO4結晶性固体
4S結晶性固体斜方硫黄 + MnS結晶性固体緑色 + 4H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−209.8−75.3−450.2204.26
1 mol あたり
−52.45−18.8−112.551.065
1 mol あたり
−209.8−75.3−450.2204.26
1 mol あたり
−52.45−18.8−112.551.065
1 mol あたり
−209.8−75.3−450.2204.26
1 mol あたり
−52.45−18.8−112.551.065

標準状態における変化 (2)

硫化水素硫酸マンガン(II)の反応
4H2S気体 + MnSO4結晶性固体
4S結晶性固体斜方硫黄 + MnS非晶質固体桃色, 沈殿物 + 4H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−209.4
1 mol あたり
−52.35
1 mol あたり
−209.4
1 mol あたり
−52.35
1 mol あたり
−209.4
1 mol あたり
−52.35

標準状態における変化 (3)

硫化水素硫酸マンガン(II)の反応
4H2S気体 + MnSO4結晶性固体
4S結晶性固体単斜硫黄 + MnS結晶性固体緑色 + 4H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−208.4
1 mol あたり
−52.10
1 mol あたり
−208.4
1 mol あたり
−52.10
1 mol あたり
−208.4
1 mol あたり
−52.10

標準状態における変化 (4)

硫化水素硫酸マンガン(II)の反応
4H2S気体 + MnSO4結晶性固体
4S結晶性固体単斜硫黄 + MnS非晶質固体桃色, 沈殿物 + 4H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−208.0
1 mol あたり
−52.00
1 mol あたり
−208.0
1 mol あたり
−52.00
1 mol あたり
−208.0
1 mol あたり
−52.00

水溶液における変化 (1)

硫化水素硫酸マンガン(II)の反応
ΔrG−69.9 kJ/mol
K1.76 × 1012
pK−12.25
4H2S水溶液 (非解離状態) + MnSO4水溶液 (非解離状態)
4S結晶性固体斜方硫黄 + MnS結晶性固体緑色 + 4H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−82.8−69.9−35
1 mol あたり
−20.7−17.5−8.8
1 mol あたり
−82.8−69.9−35
1 mol あたり
−20.7−17.5−8.8
1 mol あたり
−82.8−69.9−35
1 mol あたり
−20.7−17.5−8.8

水溶液における変化 (2)

硫化水素硫酸マンガン(II)の反応
ΔrG−82.9 kJ/mol
K3.34 × 1014
pK−14.52
4H2S水溶液 (非解離状態) + MnSO4水溶液 (解離状態)
4S結晶性固体斜方硫黄 + MnS結晶性固体緑色 + 4H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−68.6−82.955
1 mol あたり
−17.1−20.714
1 mol あたり
−68.6−82.955
1 mol あたり
−17.1−20.714
1 mol あたり
−68.6−82.955
1 mol あたり
−17.1−20.714

水溶液における変化 (3)

硫化水素硫酸マンガン(II)の反応
ΔrG−69.9 kJ/mol
K1.76 × 1012
pK−12.25
4H2S水溶液 (非解離状態) + MnSO4水溶液 (非解離状態)
4S結晶性固体斜方硫黄 + MnS結晶性固体緑色 + 4H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−82.8−69.9−35
1 mol あたり
−20.7−17.5−8.8
1 mol あたり
−82.8−69.9−35
1 mol あたり
−20.7−17.5−8.8
1 mol あたり
−82.8−69.9−35
1 mol あたり
−20.7−17.5−8.8

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
H2S (g)-20.63[1]-33.56[1]205.79[1]34.23[1]
H2S (ao)-39.7[1]-27.83[1]121[1]
MnSO4 (cr)-1065.25[1]-957.36[1]112.1[1]100.50[1]
MnSO4 (ai)-1130.1[1]-972.7[1]-53.6[1]-243[1]
MnSO4 (ao)-1115.9[1]-985.7[1]36.4[1]
MnSO4 (cr)
1水和物
α
-1376.5[1]
MnSO4 (cr)
1水和物
β
-1348.1[1]
MnSO4 (cr)
4水和物
-2258.1[1]
MnSO4 (cr)
5水和物
-2553.1[1]326[1]
MnSO4 (cr)
7水和物
-3139.3[1]
* (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
S (cr)
斜方硫黄
0[1]0[1]31.80[1]22.64[1]
S (cr)
単斜硫黄
0.33[1]
S (g)278.805[1]238.250[1]167.821[1]23.673[1]
MnS (cr)
緑色
-214.2[1]-218.4[1]78.2[1]49.96[1]
MnS (am)
桃色, 沈殿物
-213.8[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (am):非晶質固体, (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)