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6NO2 + 2Mg(OH)2 → 2Mg(NO3)2 + N2 + 2H2O2

二酸化窒素水酸化マグネシウムが反応すると,硝酸マグネシウム窒素過酸化水素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

自己酸化還元性化学種と塩基の反応
自己酸化還元性化学種自己酸化還元剤 + 塩基非酸化還元剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NO2二酸化窒素6
自己酸化還元性
Mg(OH)2水酸化マグネシウム2
塩基

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
Mg(NO3)2硝酸マグネシウム2
酸化生成物
N2窒素1
還元生成物
H2O2過酸化水素2

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

二酸化窒素水酸化マグネシウムの反応
ΔrG−60.3 kJ/mol
K3.67 × 1010
pK−10.56
6NO2気体 + 2Mg(OH)2結晶性固体
2Mg(NO3)2結晶性固体 + N2気体 + 2H2O2液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−306.86−60.3−827.9113.9
1 mol あたり
−51.143−10.0−138.018.98
−153.43−30.1−413.956.95
−153.43−30.1−413.956.95
1 mol あたり
−306.86−60.3−827.9113.9
1 mol あたり
−153.43−30.1−413.956.95

標準状態における変化 (2)

二酸化窒素水酸化マグネシウムの反応
6NO2気体 + 2Mg(OH)2非晶質固体沈殿物
2Mg(NO3)2結晶性固体 + N2気体 + 2H2O2液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−314.9
1 mol あたり
−52.48
−157.4
−157.4
1 mol あたり
−314.9
1 mol あたり
−157.4

水溶液における変化 (1)

二酸化窒素水酸化マグネシウムの反応
ΔrG−263.5 kJ/mol
K1.46 × 1046
pK−46.16
6NO2気体 + 2Mg(OH)2結晶性固体
2Mg(NO3)2水溶液 (解離状態) + N2気体 + 2H2O2水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−495.48−263.5−777.7
1 mol あたり
−82.580−43.92−129.6
−247.74−131.8−388.9
−247.74−131.8−388.9
1 mol あたり
−495.48−263.5−777.7
1 mol あたり
−247.74−131.8−388.9

水溶液における変化 (2)

二酸化窒素水酸化マグネシウムの反応
6NO2気体 + 2Mg(OH)2非晶質固体沈殿物
2Mg(NO3)2水溶液 (解離状態) + N2気体 + 2H2O2水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−503.6
1 mol あたり
−83.93
−251.8
−251.8
1 mol あたり
−503.6
1 mol あたり
−251.8

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NO2 (g)33.18[1]51.31[1]240.06[1]37.20[1]
Mg(OH)2 (cr)-924.54[1]-833.51[1]63.18[1]77.03[1]
Mg(OH)2 (am)
沈殿物
-920.5[1]
Mg(OH)2 (g)-561[1]
Mg(OH)2 (ai)-926.84[1]-769.4[1]-159.4[1]
* (g):気体, (cr):結晶性固体, (am):非晶質固体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
Mg(NO3)2 (cr)-790.65[1]-589.4[1]164.0[1]141.92[1]
Mg(NO3)2 (ai)-881.57[1]-677.3[1]154.8[1]
Mg(NO3)2 (cr)
2水和物
-1409.2[1]
Mg(NO3)2 (cr)
6水和物
-2613.28[1]-2080.3[1]452[1]
N2 (g)0[1]0[1]191.61[1]29.125[1]
H2O2 (l)-187.78[1]-120.35[1]109.6[1]89.1[1]
H2O2 (g)-136.31[1]-105.57[1]232.7[1]43.1[1]
H2O2 (ao)-191.17[1]-134.03[1]143.9[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体, (l):液体, (ao):水溶液 (非解離状態)

参考文献

参考文献一覧

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