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6NaCl + 11KIO3 + 11H+ 🔥→ 6NaIO3 + 6ClO2↑ + 5HI↑ + 11K+ + 3H2O

塩化ナトリウムヨウ素酸カリウム水素イオンが反応すると,ヨウ素酸ナトリウム二酸化塩素ヨウ化水素カリウムイオンが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

難酸化性化学種と酸化性化学種の反応 (酸性条件下)
難酸化性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤 + H+非酸化還元剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物 + H2O非酸化還元生成物

各原子の酸化数

塩化ナトリウムヨウ素酸カリウムの反応 (酸性条件下)

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NaCl塩化ナトリウム6
還元剤
難酸化性
KIO3ヨウ素酸カリウム11
酸化剤
酸性条件下で酸化性
H+水素イオン11
水素イオン

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NaIO3ヨウ素酸ナトリウム6
ClO2二酸化塩素6
酸化生成物
HIヨウ化水素5
還元生成物
K+カリウムイオン11
H2O3

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

塩化ナトリウムヨウ素酸カリウムの反応 (酸性条件下)
ΔrG1446.7 kJ/mol
K0.35 × 10−253
pK253.45
6NaCl水溶液 (解離状態) + 11KIO3水溶液 (解離状態) + 11H+水溶液 (非解離状態)
🔥
6NaIO3水溶液 (解離状態) + 6ClO2気体 + 5HI気体 + 11K+水溶液 (非解離状態) + 3H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
1998.01446.71852.7
1 mol あたり
333.00241.12308.78
181.64131.52168.43
水素イオン
1 mol あたり
181.64131.52168.43
333.00241.12308.78
1 mol あたり
333.00241.12308.78
1 mol あたり
399.60289.34370.54
カリウムイオン
1 mol あたり
181.64131.52168.43
1 mol あたり
666.00482.23617.57

標準状態における変化 (2)

塩化ナトリウムヨウ素酸カリウムの反応 (酸性条件下)
ΔrG1180.4 kJ/mol
K0.16 × 10−206
pK206.80
6NaCl水溶液 (解離状態) + 11KIO3水溶液 (解離状態) + 11H+水溶液 (非解離状態)
🔥
6NaIO3水溶液 (解離状態) + 6ClO2気体 + 5HI水溶液 (解離状態) + 11K+水溶液 (非解離状態) + 3H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
1589.61180.41376.3
1 mol あたり
264.93196.73229.38
144.51107.31125.12
水素イオン
1 mol あたり
144.51107.31125.12
264.93196.73229.38
1 mol あたり
264.93196.73229.38
1 mol あたり
317.92236.08275.26
カリウムイオン
1 mol あたり
144.51107.31125.12
1 mol あたり
529.87393.47458.77

標準状態における変化 (3)

塩化ナトリウムヨウ素酸カリウムの反応 (酸性条件下)
ΔrG1444.3 kJ/mol
K0.93 × 10−253
pK253.03
6NaCl水溶液 (解離状態) + 11KIO3水溶液 (解離状態) + 11H+水溶液 (非解離状態)
🔥
6NaIO3水溶液 (解離状態) + 6ClO2水溶液 (非解離状態) + 5HI気体 + 11K+水溶液 (非解離状態) + 3H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
1832.41444.31300.5
1 mol あたり
305.40240.72216.75
166.58131.30118.23
水素イオン
1 mol あたり
166.58131.30118.23
305.40240.72216.75
1 mol あたり
305.40240.72216.75
1 mol あたり
366.48288.86260.10
カリウムイオン
1 mol あたり
166.58131.30118.23
1 mol あたり
610.80481.43433.50

標準状態における変化 (4)

塩化ナトリウムヨウ素酸カリウムの反応 (酸性条件下)
ΔrG1178.0 kJ/mol
K0.42 × 10−206
pK206.38
6NaCl水溶液 (解離状態) + 11KIO3水溶液 (解離状態) + 11H+水溶液 (非解離状態)
🔥
6NaIO3水溶液 (解離状態) + 6ClO2水溶液 (非解離状態) + 5HI水溶液 (解離状態) + 11K+水溶液 (非解離状態) + 3H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
1424.01178.0824.0
1 mol あたり
237.33196.33137.3
129.45107.0974.91
水素イオン
1 mol あたり
129.45107.0974.91
237.33196.33137.3
1 mol あたり
237.33196.33137.3
1 mol あたり
284.80235.60164.8
カリウムイオン
1 mol あたり
129.45107.0974.91
1 mol あたり
474.67392.67274.7

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NaCl (cr)-411.153[1]-384.138[1]72.13[1]50.50[1]
NaCl (g)-176.65[1]-196.66[1]229.81[1]35.77[1]
NaCl (ai)-407.27[1]-393.133[1]115.5[1]-90.0[1]
KIO3 (cr)-501.37[1]-418.35[1]151.46[1]106.48[1]
KIO3 (ai)-473.6[1]-411.2[1]220.9[1]
H+ (g)1536.202[1]
H+ (ao)0[1]0[1]0[1]0[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (ao):水溶液 (非解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NaIO3 (cr)-481.788[1]92.0[1]
NaIO3 (ai)-461.5[1]-389.9[1]177.4[1]
NaIO3 (cr)
1水和物
-779.48[1]-634.03[1]162.3[1]
NaIO3 (cr)
5水和物
-1952.25[1]
ClO2 (g)102.5[1]120.5[1]256.84[1]41.97[1]
ClO2 (ao)74.9[1]120.1[1]164.8[1]
HI (g)26.48[1]1.70[1]206.594[1]29.158[1]
HI (ai)-55.19[1]-51.57[1]111.3[1]-142.3[1]
K+ (g)514.26[1]
K+ (ao)-252.38[1]-283.27[1]102.5[1]21.8[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (l):液体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)