You-iggy

8NH4SCN + 8KMnO4 → 8N2H4 + 3MnSO4 + 5MnS + 4K2CO3 + 4CO2

チオシアン酸アンモニウム過マンガン酸カリウムが反応すると,ヒドラジン硫酸マンガン(II)硫化マンガン(II)炭酸カリウム二酸化炭素が生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

還元性化学種と酸化性化学種の反応
還元性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
NH4SCNチオシアン酸アンモニウム8
還元剤
還元性
KMnO4過マンガン酸カリウム8
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
N2H4ヒドラジン8
酸化生成物
MnSO4硫酸マンガン(II)3
酸化還元生成物
MnS硫化マンガン(II)5
還元生成物
K2CO3炭酸カリウム4
CO2二酸化炭素4

熱力学的変化

標準状態における変化 (1)

チオシアン酸アンモニウム過マンガン酸カリウムの反応
8NH4SCN結晶性固体 + 8KMnO4結晶性固体
8N2H4液体 + 3MnSO4結晶性固体 + 5MnS結晶性固体緑色 + 4K2CO3結晶性固体 + 4CO2気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−2712.6
−339.07
−339.07
1 mol あたり
−339.07
1 mol あたり
−904.20
1 mol あたり
−542.52
1 mol あたり
−678.15
1 mol あたり
−678.15

標準状態における変化 (2)

チオシアン酸アンモニウム過マンガン酸カリウムの反応
8NH4SCN結晶性固体 + 8KMnO4結晶性固体
8N2H4液体 + 3MnSO4結晶性固体 + 5MnS非晶質固体桃色, 沈殿物 + 4K2CO3結晶性固体 + 4CO2気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−2710.6
−338.82
−338.82
1 mol あたり
−338.82
1 mol あたり
−903.53
1 mol あたり
−542.12
1 mol あたり
−677.65
1 mol あたり
−677.65

水溶液における変化 (1)

チオシアン酸アンモニウム過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−3242.4 kJ/mol
K1.11 × 10568
pK−568.04
8NH4SCN水溶液 (解離状態) + 8KMnO4水溶液 (解離状態)
8N2H4水溶液 (非解離状態) + 3MnSO4水溶液 (非解離状態) + 5MnS結晶性固体緑色 + 4K2CO3水溶液 (解離状態) + 4CO2気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−3646.9−3242.4−1360
−455.86−405.30−170.0
−455.86−405.30−170.0
1 mol あたり
−455.86−405.30−170.0
1 mol あたり
−1215.6−1080.8−453.3
1 mol あたり
−729.38−648.48−272.0
1 mol あたり
−911.73−810.60−340.0
1 mol あたり
−911.73−810.60−340.0

水溶液における変化 (2)

チオシアン酸アンモニウム過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−3208.9 kJ/mol
K1.50 × 10562
pK−562.17
8NH4SCN水溶液 (解離状態) + 8KMnO4水溶液 (解離状態)
8N2H4水溶液 (非解離状態) + 3MnSO4水溶液 (非解離状態) + 5MnS結晶性固体緑色 + 4K2CO3水溶液 (解離状態) + 4CO2水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−3728.1−3208.9−1744
−466.01−401.11−218.0
−466.01−401.11−218.0
1 mol あたり
−466.01−401.11−218.0
1 mol あたり
−1242.7−1069.6−581.3
1 mol あたり
−745.62−641.78−348.8
1 mol あたり
−932.02−802.23−436.0
1 mol あたり
−932.02−802.23−436.0

水溶液における変化 (3)

チオシアン酸アンモニウム過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−3203.4 kJ/mol
K1.63 × 10561
pK−561.21
8NH4SCN水溶液 (解離状態) + 8KMnO4水溶液 (解離状態)
8N2H4水溶液 (非解離状態) + 3MnSO4水溶液 (解離状態) + 5MnS結晶性固体緑色 + 4K2CO3水溶液 (解離状態) + 4CO2気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−3689.5−3203.4−1630
−461.19−400.43−203.8
−461.19−400.43−203.8
1 mol あたり
−461.19−400.43−203.8
1 mol あたり
−1229.8−1067.8−543.3
1 mol あたり
−737.90−640.68−326.0
1 mol あたり
−922.38−800.85−407.5
1 mol あたり
−922.38−800.85−407.5

水溶液における変化 (4)

チオシアン酸アンモニウム過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−3169.9 kJ/mol
K2.20 × 10555
pK−555.34
8NH4SCN水溶液 (解離状態) + 8KMnO4水溶液 (解離状態)
8N2H4水溶液 (非解離状態) + 3MnSO4水溶液 (解離状態) + 5MnS結晶性固体緑色 + 4K2CO3水溶液 (解離状態) + 4CO2水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−3770.7−3169.9−2014
−471.34−396.24−251.8
−471.34−396.24−251.8
1 mol あたり
−471.34−396.24−251.8
1 mol あたり
−1256.9−1056.6−671.3
1 mol あたり
−754.14−633.98−402.8
1 mol あたり
−942.67−792.48−503.5
1 mol あたり
−942.67−792.48−503.5

水溶液における変化 (5)

チオシアン酸アンモニウム過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−3242.4 kJ/mol
K1.11 × 10568
pK−568.04
8NH4SCN水溶液 (解離状態) + 8KMnO4水溶液 (解離状態)
8N2H4水溶液 (非解離状態) + 3MnSO4水溶液 (非解離状態) + 5MnS結晶性固体緑色 + 4K2CO3水溶液 (解離状態) + 4CO2気体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−3646.9−3242.4−1360
−455.86−405.30−170.0
−455.86−405.30−170.0
1 mol あたり
−455.86−405.30−170.0
1 mol あたり
−1215.6−1080.8−453.3
1 mol あたり
−729.38−648.48−272.0
1 mol あたり
−911.73−810.60−340.0
1 mol あたり
−911.73−810.60−340.0

水溶液における変化 (6)

チオシアン酸アンモニウム過マンガン酸カリウムの反応
ΔrG−3208.9 kJ/mol
K1.50 × 10562
pK−562.17
8NH4SCN水溶液 (解離状態) + 8KMnO4水溶液 (解離状態)
8N2H4水溶液 (非解離状態) + 3MnSO4水溶液 (非解離状態) + 5MnS結晶性固体緑色 + 4K2CO3水溶液 (解離状態) + 4CO2水溶液 (非解離状態)
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−3728.1−3208.9−1744
−466.01−401.11−218.0
−466.01−401.11−218.0
1 mol あたり
−466.01−401.11−218.0
1 mol あたり
−1242.7−1069.6−581.3
1 mol あたり
−745.62−641.78−348.8
1 mol あたり
−932.02−802.23−436.0
1 mol あたり
−932.02−802.23−436.0

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
NH4SCN (cr)-78.7[1]
NH4SCN (ai)-56.07[1]13.40[1]257.7[1]39.7[1]
KMnO4 (cr)-837.2[1]-737.6[1]171.71[1]117.57[1]
KMnO4 (ai)-793.8[1]-730.5[1]293.7[1]-60.2[1]
* (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態)

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
N2H4 (l)50.63[1]149.34[1]121.21[1]98.87[1]
N2H4 (g)95.40[1]159.35[1]238.47[1]49.58[1]
N2H4 (ao)34.31[1]128.1[1]138[1]
MnSO4 (cr)-1065.25[1]-957.36[1]112.1[1]100.50[1]
MnSO4 (ai)-1130.1[1]-972.7[1]-53.6[1]-243[1]
MnSO4 (ao)-1115.9[1]-985.7[1]36.4[1]
MnSO4 (cr)
1水和物
α
-1376.5[1]
MnSO4 (cr)
1水和物
β
-1348.1[1]
MnSO4 (cr)
4水和物
-2258.1[1]
MnSO4 (cr)
5水和物
-2553.1[1]326[1]
MnSO4 (cr)
7水和物
-3139.3[1]
MnS (cr)
緑色
-214.2[1]-218.4[1]78.2[1]49.96[1]
MnS (am)
桃色, 沈殿物
-213.8[1]
K2CO3 (cr)-1151.02[1]-1063.5[1]155.52[1]114.43[1]
K2CO3 (ai)-1181.90[1]-1094.36[1]148.1[1]
K2CO3 (cr)
1.5水和物
-1609.2[1]-1432.5[1]203.3[1]
CO2 (g)-393.509[1]-394.359[1]213.74[1]37.11[1]
CO2 (ao)-413.80[1]-385.98[1]117.6[1]
* (l):液体, (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (cr):結晶性固体, (ai):水溶液 (解離状態), (am):非晶質固体

参考文献

参考文献一覧

  1. 1
    Janiel J. Reed (1989)
    The NBS Tables of Chemical Thermodynamic Properties: Selected Values for Inorganic and C1 and C2 Organic Substances in SI Units
    National Institute of Standards and Technology (NIST)