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8H2S + N2O4 → 7S + (NH4)2S + 4H2O

硫化水素四酸化二窒素が反応すると,硫黄硫化アンモニウムが生成します(その他の反応はこちら)。この反応は酸化還元反応で,

に分類されます。

目次
  1. 1化学反応情報
  2. 2熱力学的変化
  3. 3参考文献
  4. 4関連化学反応
  5. 5関連カテゴリ

化学反応情報

化学反応式

一般反応式

還元性化学種と酸化性化学種の反応
還元性化学種還元剤 + 酸化性化学種酸化剤
生成物酸化生成物 + 生成物還元生成物

各原子の酸化数

反応物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
H2S硫化水素8
還元剤
還元性
N2O4四酸化二窒素1
酸化剤
酸化性

生成物

化学式名称係数分類一般反応式に
おける分類
S硫黄7
酸化生成物
(NH4)2S硫化アンモニウム1
還元生成物
H2O4

熱力学的変化

水溶液における変化

硫化水素四酸化二窒素の反応
ΔrG−896.0 kJ/mol
K9.38 × 10156
pK−156.97
8H2S水溶液 (非解離状態) + N2O4液体
7S結晶性固体斜方硫黄 + (NH4)2S水溶液 (解離状態) + 4H2O液体
標準反応
エンタルピー
ΔrH°
kJ · mol−1
標準反応
ギブス
エネルギー
ΔrG°
kJ · mol−1
標準反応
エントロピー
ΔrS°
J · K−1 · mol−1
標準反応
定圧熱容量
ΔrCp°
J · K−1 · mol−1
反応式
1 mol あたり
−1038.0−896.0−463
1 mol あたり
−129.75−112.0−57.9
1 mol あたり
−1038.0−896.0−463
1 mol あたり
−148.29−128.0−66.1
−1038.0−896.0−463
1 mol あたり
−259.50−224.0−116

反応物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
H2S (g)-20.63[1]-33.56[1]205.79[1]34.23[1]
H2S (ao)-39.7[1]-27.83[1]121[1]
N2O4 (l)-19.50[1]97.54[1]209.2[1]142.7[1]
N2O4 (g)9.16[1]97.89[1]304.29[1]77.28[1]
* (g):気体, (ao):水溶液 (非解離状態), (l):液体

生成物の熱力学データ

化学式標準生成
エンタルピー
ΔfH°
kJ · mol−1
標準生成
ギブス
エネルギー
ΔfG°
kJ · mol−1
標準モル
エントロピー
S°
J · K−1 · mol−1
標準モル
定圧熱容量
Cp°
J · K−1 · mol−1
S (cr)
斜方硫黄
0[1]0[1]31.80[1]22.64[1]
S (cr)
単斜硫黄
0.33[1]
S (g)278.805[1]238.250[1]167.821[1]23.673[1]
(NH4)2S (ai)-231.8[1]-72.6[1]212.1[1]
H2O (cr)
H2O (l)-285.830[1]-237.129[1]69.91[1]75.291[1]
H2O (g)-241.818[1]-228.572[1]188.825[1]33.577[1]
* (cr):結晶性固体, (g):気体, (ai):水溶液 (解離状態), (l):液体

参考文献

参考文献一覧

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